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2026/8/15

R6とR7.3、何が違うのか|Hi-Lightチタンロード エントリー2モデル徹底比較

R6とR7.3、何が違うのか|Hi-Lightチタンロード エントリー2モデル徹底比較

Hi-Lightのロードフレームは全7モデル。そのうち最も多くの方が最初に比較検討されるのが、R6(138,000円)とR7.3(198,000円)の2本です。

価格差は6万円。同じ3AL-2.5Vチタン合金を使い、どちらも太いタイヤが入るオールロード寄りの性格。では、その6万円はどこに使われているのか——。このページでは、2モデルの設計上の違いと、どちらを選ぶべきかを整理します。


まずは動画で

Hi-Lightのカタログ解説を、日本正規代理店171WORKSの店長原井が動画で行っています。本記事の内容に対応するのはロードバイク編・前編(R6/R7.3)です。実車を前に、フレームの構造やケーブルルーティングを手元で見せながら解説していますので、文章と合わせてご覧いただくと理解が早いと思います。

YouTubeで見る

以下、動画の内容を要点ごとに整理してあります。「結局どっちを選べばいいのか」だけ知りたい方は、R6とR7.3、どちらを選ぶかまで読み飛ばしていただいて構いません。


Hi-Lightという製造業

Hi-Light(航輪)は、中国・河北省にチタン専業の工場を構えるメーカーです。北京から東に150〜200kmほどの位置にあります。

最大の特徴は、チタン製品を100%自社で製造していること。付属のカーボンフォークなどはカーボン専業メーカーに委託していますが、チタンに関わる工程はすべて自前です。さらにグループ会社として鉱山および製錬会社を保有しており、原材料の調達から最終製品までを一貫して自社グループ内で完結させています。

この構造が、そのまま価格に反映されています。エントリーグレードでフレームセット138,000円、3Dプリント技術を多用した上位クラスでも40万円台。多くのチタンブランドにおいて40万円台が「入り口」の価格帯であることを考えると、価格の基準そのものが違う位置にあります。

もうひとつ、ラインナップ全体を貫く思想として挙げておきたいのが、太いタイヤが入り、荷物が積める設計であることです。ロードとして走り込むのか、未舗装路に入るのか、旅に使うのか——乗り手の興味がこの先どちらに向かっても対応できる余白が、各モデルに確保されています。


R6|フレームセット 138,000円

Hi-Lightのロードラインで最も手に取りやすい1本です。

キャラクター

オールロード。タイヤクリアランスは35Cまで対応します。35Cのグラベルキングを装着した実車では、軽度のグラベルや荒れた舗装路をそのまま走り抜けられるだけの余裕があります。

もちろん35Cが前提というわけではありません。28C前後の細いタイヤを履かせ、純粋なロードバイクとして運用しても成立するフレームです。

ジオメトリー

エンデュランスロード〜オールロードに位置づけられる設計です。フォークオフセットは寝かせ気味、ホイールベースは長めに取られており、直進安定性と長距離での快適性に振られています。数値を追っていくと、TREK ドマーネのジオメトリーに近い傾向を持ち、サイズ展開の考え方にも共通点があります。ドマーネ系の乗り味を評価されている方であれば、想像しやすい性格だと思います。

重量

Lサイズのフレーム単体でおよそ1,500g。


R7.3|フレームセット 198,000円

R6から6万円上位のモデルです。違いは大きく2点あります。

1. 液圧成形(ハイドロフォーミング)

R7.3のチューブには液圧成形が用いられています。チューブを切って溶接するだけの製法とは異なり、内部から液圧をかけて成形することで、部位ごとに肉厚と断面形状を変えることが可能になります。応力のかかる箇所には厚みを、不要な箇所は薄くという設計上の自由度が、R6との構造的な差です。

なお、素材はR6・R7.3ともに3AL-2.5Vチタン合金で共通です。合金グレードの優劣ではなく、あくまで加工法の違いとご理解ください。

2. フル内装ケーブルルーティング

見た目に直結する、より分かりやすい差がこちらです。

R6は構造上、ケーブルがBB下から露出します。対してR7.3はBB下まで完全に隠れるフル内装。ステム・ハンドルを一体型カーボンに置き換えれば、ヘッド周りまで含めてケーブルが一切見えない状態になります。


比較表

R6

R7.3

フレームセット価格

138,000円

198,000円

素材

3AL-2.5V チタン

3AL-2.5V チタン

チューブ加工

液圧成形(部位別肉厚)

ケーブル

BB下から露出

フル内装(BB下も隠れる)

タイヤクリアランス

35Cまで

35Cまで

性格

エンデュランス〜オールロード

エンデュランス〜オールロード


チタンという素材の走り

「チタンは重い」「加速が鈍い」というイメージは、確かに一面では当たっています。カーボンフレームのような、踏んだ瞬間に前へ出るシャープな加速感とは性質が異なります。

チタンの本領は巡航にあります。じわじわと速度が乗り、一度乗ってしまえばそのまま維持できる。多少落ちても、軽く踏み直せば戻ってくる。数十kmを一定ペースで刻み続けるような走り方では、この特性が明確に効いてきます。

もうひとつ、チタン特有の感覚として挙げられるのが、入力に対する反応がわずかに遅れて返ってくること。踏んだ瞬間ではなく、ワンテンポ置いて速度が乗ってくる。カーボンでもアルミでも再現されない挙動で、これを心地よいと感じるかどうかが、チタンを選ぶかどうかの分かれ目でもあります。

この部分だけは、スペック表からは読み取れません。試乗をおすすめする理由です。


どちらを選ぶか

R6を選ぶ理由

  • 価格を最優先にチタンフレームへ乗り換えたい

  • 35Cを履かせ、未舗装路まで含めて使いたい

  • BB下のケーブル露出は許容できる

R7.3を選ぶ理由

  • 配線を隠し、外観をすっきりまとめたい

  • 液圧成形によるチューブ設計に投資する価値を感じる

なお、R6・R7.3はいずれもオールロード方向のフレームです。純粋なレース/ロードバイクとしての性能を求める場合は、より上位のグレードが適します。R8.1、R8C、R0シリーズなどについては、それぞれのモデルページをご覧ください。


完成車価格を試算する

フレーム単体だけでなく、完成車としての総額を知りたい方のために、完成車価格シミュレーターをご用意しています。フレーム・コンポーネント・ハンドル周り・ホイール&タイヤを選ぶだけで、総額が算出されます。

一例として、R6+105 R7120(2×12速・機械式変速/油圧ディスク)フルセット+LightFast A50ホイール(約1,330g)+グラベルキング、ハンドル・ステム・シートポストはアルミという構成で、およそ37万円。チタンフレームに105フルコンポ、1,330gのホイールという内容です。


ご購入について

フレームセットは本サイトからご購入いただけます。ご注文前に、以下の点をご確認ください。

  • 納期:海外輸入品のため、通常3〜4週間ほどお時間をいただきます。工場の長期休暇期間(春節など)にあたる場合は、さらにお時間をいただくことがあります。詳しい納期はお問い合わせください。

  • 在庫について:海外輸入品につき、ご注文後に在庫切れが判明する場合がございます。その旨ご了承のうえご注文ください。在庫切れが判明した場合は、全額返金いたします。

  • 複数商品のご購入:現在カート機能を設けていないため、2点目以降をご購入いただく際は、決済画面の配送方法で「まとめ買い」をご選択ください。


試乗・お取り扱い店について

R7.2(R7.3の1世代前のモデル)の試乗車を、日本総代理店である171WORKS(埼玉県さいたま市大宮区)にご用意しています。試乗可能なモデルは順次追加してまいります。

また、Hi-Lightをお取り扱いいただける販売店様を全国で募集しております。埼玉一拠点ではサポートの行き届かない地域もあるため、ご興味をお持ちの販売店様はぜひご連絡ください。

👉 お問い合わせはこちら


続編について

Hi-Lightのカタログ解説動画は、ロード編・グラベル編・マウンテン編の3編構成です。ロード編はさらに前後編に分かれており、本記事で扱ったR6・R7.3が前編、R8C以降の上位モデルが後編にあたります。

  • ロード編 前編(R6/R7.3)… 本記事・上の動画

  • ロード編 後編(R8C以降)… 公開予定

  • グラベル編/マウンテン編 … 公開予定